家庭をめぐる事件について、家庭裁判所調査官は、子どもの親権や離婚後の親と子どもの面会交流などについて、裁判官の命令を受けて調査をする仕事をしています。調査では、親と会うほか、子どもと会ったり、家庭訪問や学校訪問を行ったりします。

今回、長年にわたり調査官を務めた方の講演会があり、私も参加してきました。

最近は子どもと親との面会交流をめぐる事件が増加傾向にあり、当事務所でもご相談が増えていると感じます。面会交流をめぐる事件では、調査官が子の意向(心情)を調査することがあります。講演では、調査官が子どもの発達状況に配慮し、いろいろな工夫をして子どもの意向を確認するよう努力されていることがうかがえました。

面会交流事件を担当する弁護士への要望として、「弁護士も可能であれば子どもと会ってどのようなお子さんなのかを把握して事件を担当してほしい」とのお話がありました。

面会交流において、子どもの状況を把握することの重要性を実感した講演でした。